水野:チームのために献身的に動くというのが日本人選手のベースにあると思います。監督が目指す戦術への理解度だったり、チームメイトとのコミュニケーション能力なんかも高いので、チームの輪を乱すことなく、チームのために働く存在として欠かせない存在になっているのかなと思います。
ー水野選手がカンボジアに渡った2016年と比べて、どんな変化がありましたか?
水野:リーグ全体が盛り上がってきているというのは、ここ最近感じています。リーグの質もそうですし、サッカーの質も上がってきている印象です。以前までだと、カウンターの応酬みたいなサッカーで、一本のロングボールから決まっちゃうみたいなことが多かったんですが、今は戦術的なサッカーへと変わりつつあります。
ー2021年に現在のカンボジア・プレミアリーグとなって以降、日本人CEOの就任などでリーグ運営のテコ入れがあったかと思うのですが、リーグ運営のプロ化というのは感じていますか?
水野:プレイヤー目線でも運営側がプロモーションに力を入れて、すごく宣伝してくれて、リーグを盛り上げようとしているのは伝わってきました。全試合をライブ配信したり、メディア露出が増えたりして、そういう面では改善を感じています。
カンボジア国籍に変更したきっかけは
ー日本国籍からカンボジア国籍に変更されたわけですが、いつごろから帰化を意識したのでしょうか?
水野:僕自身はっきり意識し始めたとうのはなくて…。5年居住したら取得できるというのは知っていましたが、当初はこんなに長くカンボジアにいるとは思っていなくて、ただ長年カンボジアに住んで代表の試合もよく観に行っていたので、いつかこの舞台に立てればいいなというのを少しずつ感じるようになりました。昨年キリボンにローン移籍したんですが、そのときにクラブから帰化の打診があって、カンボジア代表でプレーしたいという気持ちが強くなりました。