「左翼に対する恨み」自体も、「左翼」自体が青息吐息になってきて、いまやどっちが弱者なんだという感じになってきている。

そのうえ、世の中が圧倒的に「シラフ」な感じになってるっていうか、大きな物語としての「党派性」にコミットして生きている人数はどんどん小さくなっていって、フラグメント化したそれぞれバラバラの興味関心に個々人が向かってる多様性の時代になっている。

だから、石破氏が人気ないから変えるといっても、もう一度「安倍派」的な保守派路線で大きなうねりを起こすというのはかなり難しいだろうなと思います。

さっきちょっとだけ言った話ですが、私が10年ぐらい前から予言してきた図の、この「M字」に分断されていたものが…

以下のように「真ん中に集まってくる」流れは揺るぎなく実現しつつあるんですよね。

今はこの「真ん中の凸」を独自に単独で体現できている政治勢力がどこにもないから、自民・立憲・国民の三すくみ状態みたいになる絶妙の議席配分になってますけど。

これからは、この「ちゃんとこの真ん中の凸の意見を体現できる党」が伸びる情勢が続いていく事になる。

「イデオロギーを排除し、現実の細部を大事にし、具体的な改善策を積んでいけるか」

それがこれからの「戦いの中心」になってきてるってことですね。

なんだかんだ選挙後、みんな103万の壁っていう話を延々するようになって、立憲も目が覚めたように現実的な政策議論をするようになって、そこは大変良い傾向だと思います。

国民民主党の振る舞いについては賛否両論だろうけど、でも「そういう状況」を作った事自体が国民民主党の功績だってことをみんな忘れがちなんじゃないでしょうか。

以下ポストでも言いましたが、「わかっててやってるポピュリスト」の玉木さんがいなくなったら、「何もわかってなくて一切着地を考えずにポピュリズムを刺激するだけする」党がその議席を取っていくんですよ!