結果として、「国家が経済をコントロールしようとしすぎない」をいかに実現するか、「脱力」して身を任せるみたいななんかそういう事が必要になってくる。
それと同時に、「安倍時代」には、米中覇権国家の対立がガチで深刻にならないために「日米」を強烈に結びつけて、「中国が戦前日本みたいに勘違いしはじめないように」する事が大事だったんですが…
これが超長期的に見ると、「アメリカも普通の国」に徐々になっていくわけで、「多極化・無極化時代」における舵取りの仕方・・・というのを考えていかないといけない。
結果として、「アメリカの言うこと聞いてりゃいい」という話でもどんどんなくなってくるし、アメリカも中国と対決はしたいけど自分たちだけでは無理…となる中で、日本側の立場が徐々に強化されていく流れも当然のように見えてくる。
石破氏は日米地位協定の見直しが持論らしいですけど、それも今すぐではなくても徐々に自然に取り入れ可能になっていく長期トレンドはあるはずだと思います。
この問題があまりにデリケートだったのは、そういう話を少しでもし始めると日米同盟自体が不安定化して東アジアの軍事的均衡が崩れて戦争の懸念が高まるから今までできなかったっていう事情があるわけですよね。
安倍時代に提唱された「自由で開かれたインド太平洋」が国際秩序の基礎として確立した今後であれば、「当然存在する日米同盟」が揺らがなくなればなるほど、地位協定とか基地問題とか言った問題を穏当な形で適切な処理をする可能性は見えてくる。
石破氏の言ってることというのは、「現実の細部」は全然フィットしてないんですよね。
「アジア版NATO」とかアメリカどころかインドとかその他の色んな国から「はあ?」って言われてましたし。
特に東南アジア諸国なんかは米国vs中国の争いの中で「態度を曖昧に」しておきたいみたいなところがある中で、「アジア版NATO」みたいな、それって結局中国含めるってこと?対中同盟って話?みたいなわけがわからない案なんかに乗れるわけがない。