現在は、露骨に寿退社や第1子出産退社を強要する企業は減っているようですが、それでも長期の産休を取ると昇進コースでハンデが生じ、2度も産休を取れば事実上昇進はあきらめなければならないといった企業が数多く存在しているのです。

しかも、そうやって正規従業員の枠から排除されていく女性たちは、OECD諸国の中でいちばん理科・工学・技術系の専門職になる適性の豊かな人たちなのです。こんなあからさまな不平等をそっちのけにして、男子正規雇用者を自由に解雇できるようにすればすべては解決すると主張するのは本末転倒です。

まず男子正規雇用がここまで優遇されるなら、既婚・未婚を問わず女子正規雇用も男子と同様に優遇するところから始めるべきでしょう。

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エリート政治の次に来たのは、モブ(暴徒)支配 『米国株崩壊前夜』その後 一足先に20世紀末をやり過ごした日本 本丸に迫るマグニフィセント7の不正会計疑惑 中国大量生産・大量廃棄経済の末路は? 日本はこれからどうなるのか?

編集部より:この記事は増田悦佐氏のブログ「読みたいから書き、書きたいから調べるーー増田悦佐の珍事・奇書探訪」2024年11月28日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は「読みたいから書き、書きたいから調べるーー増田悦佐の珍事・奇書探訪」をご覧ください。