物理法則は人間の言語の性質や美意識から自由ではいられないものの、背後にはそれらを統合する何らかの「裏ルール」が存在するとする考えです。
また脳科学的な観点からは、物理法則の描かれ方の法則を理解することは、人間の脳の働き方を理解するためにも有益と考えられます。
研究者たちは今後の課題として、物理法則の描かれかたのパターンをAIに学ばせることをあげています。
AIがパターンを学び、人間の認知が及ばない裏ルールの存在に気付くことができれば、新たな有用な方程式をそこから生成することも可能になるからです。
もしかしたら近い将来、理論物理学は人間の脳の認知範囲を離れ、AIたちの活躍する世界になっているかもしれません。
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元論文
Statistical Patterns in the Equations of Physics and the Emergence of a Meta-Law of Nature
https://doi.org/10.48550/arXiv.2408.11065
ライター
川勝康弘: ナゾロジー副編集長。 大学で研究生活を送ること10年と少し。 小説家としての活動履歴あり。 専門は生物学ですが、量子力学・社会学・医学・薬学なども担当します。 日々の記事作成は可能な限り、一次資料たる論文を元にするよう心がけています。 夢は最新科学をまとめて小学生用に本にすること。
編集者
ナゾロジー 編集部