Jリーグ初となる外資系企業がオーナーとなり、「レッドブル」主導で改革が加えられていくことになる大宮。早速、チームの呼称も「RB大宮アルディージャ」となり、エンブレムも変更され、長らくマスコットだったリスの「アルディ」も姿を消した。クラブとしても生まれ変わったことで、J2を戦う来シーズン、他クラブは警戒心を持って挑んでくるだろう。

今季7ゴールを記録したMFアルトゥール・シルバ、さらに夏の移籍で加入したFWファビアン・ゴンザレスやMFオリオラ・サンデーという強烈な外国人選手を揃えているが、守備陣に目を移すと、19歳のユース育ちのDF市原吏音や、明治大出身の大卒ルーキーDF村上陽介が中心となっており、経験値の観点でやや不安を残す。中盤を司るMF小島幹敏やMF泉柊椰もJ2でどれだけやれるかも未知数だ。テクニカルダイレクター(TD)に就任した元ドイツ代表FWマリオ・ゴメス氏がどんな補強をするかに注目が集まる。


Y.S.C.C.横浜 サポーター 写真:Getty Images

Y.S.C.C.横浜:倉貫一毅監督

評価:★☆☆☆☆/続投可能性:30%

Jリーグでは珍しく、NPO法人が運営しているクラブであり、そのルーツは1964年にまでさかのぼるY.S.C.C.横浜。1986年に現在の呼称に改称。設立当初は育成年代のクラブとして存在し、後になってトップチームが設立され、神奈川県リーグ、JFLを経て、2014シーズンからJ3入りした異色のクラブだ。

NPO法人ゆえチーム人件費はJ最低で、大型補強はおろかアマチュア選手も混在。8位に食い込んだ2021シーズン以外は2桁順位が続いたが、ニッパツ三ツ沢競技場をホームに“横浜第3のクラブ”として存在感を示してきた。しかし今2024シーズン、ついに降格圏内の19位に沈み、12月1日と12月7日、JFL2位の高知ユナイテッドを相手にホーム&アウェイで開催されるJ史上初のJ3・JFL入れ替え戦に臨む。