今2024シーズン指揮を執った金鍾成監督はシーズンを完走し一時は昇格圏にも浮上した。しかし、まだ3試合を残しわずかながら昇格プレーオフ進出の可能性がある11月5日に、今季限りでの退任が発表された。直後の第36節大宮アルディージャ戦でのドロー(1-1)で、昇格の望みが完全に断たれた。

シーズンを通して【3-4-3】か【3-5-2】のフォーメーションを敷き、攻撃的サッカーを目指したものの接戦に弱く、下位チーム相手に勝ち点を取りこぼしたことが最後に響いた。

クラブは今季開幕前、“面白法人”を自称する鎌倉市が本社のIT企業・株式会社カヤックが筆頭株主となる。スポーツビジネスに参入した同社は、沖縄に子会社の株式会社アルファドライブを設立するなど、その本気度が伝わってくる。

来2025シーズンの新監督として、5月にS級ライセンスを取得したばかりで、浦和ユースの監督を務めていた平川忠亮氏の就任が内定している。今回の監督交代劇もクラブ改革の一環と思われ、奮闘していた金監督にとっては気の毒だが、新オーナーがどういったクラブ運営をしていくのか、来季以降のチーム編成にも注目したい。