評価:★★☆☆☆/続投可能性:100%

テゲバジャーロ宮崎は、2014シーズンから九州リーグに参戦、2017年に石崎信弘監督の下でJFL昇格を成し遂げ、2021シーズンからJ3に戦いの場を移している。同シーズンはJFL時の倉石圭二監督がS級ライセンスを所持していなかったため、内藤就行監督が就任。いきなり3位という好成績を挙げるが、なぜか監督を交代させ、その後毎年監督交代を繰り返すことになる。

今2024シーズン就任した大熊裕司監督。リーグ戦初勝利まで実に8戦を要し、中盤戦まで下位を抜け出せず、終盤の追い上げで何とかJFL降格は免れたものの、15位に終わった宮崎。最終節翌日に発表された続投発表のニュースには、サポーターも納得できないだろう。

12ゴールを記録したFW橋本啓吾と、夏の移籍で獲得し8ゴールを記録したFW武颯を中心とした攻撃陣は魅力的だった。しかし、第19節FC大阪戦から第24節長野パルセイロ戦まで6連敗、第25節いわてグルージャ盛岡戦から第28節FC琉球戦まで4連勝と、安定感のなさが目立ち、コンスタントに実力を発揮できないままシーズンを終えてしまった印象だ。


FC琉球 写真:Getty Images

FC琉球:金鍾成監督

評価:★★☆☆☆/続投可能性:0%

FC琉球は、2003年に沖縄県初のJ参入を目指し創設され、その後解散することになる沖縄かりゆしFCを退団した選手によって結成された。初代監督は沖縄出身の日系二世にして、長く読売クラブで活躍した与那城ジョージ監督だ。JFL時代にもヴェルディ川崎などで活躍した元日本代表DF石川康氏をゼネラルマネージャー(GM)に任命したり、元日本代表のフィリップ・トルシエ監督を総監督に抜擢したり、周囲を驚かせる人事を行ってきた。

2013シーズンのJFLで11位ながらも、2014シーズンから新たに発足したJ3参戦を認められた「J3オリジナル12」の1つ。2022シーズンに4年間守り抜いてきたJ2の座から滑り落ち、昨2023シーズンも17位、今2024シーズン14位と精彩を欠いている。また2021シーズン以降、監督の途中解任を繰り返している。