評価:★★★☆☆/続投可能性:100%

ガイナーレ鳥取は、元日本代表FWにして、日本が初めてW杯出場を決定付けたVゴールを決めたことでも知られる“野人”こと岡野雅行氏が代表取締役ゼネラルマネジャー(GM)を務めていることでも知られている。1億5,000万円程度のチーム人件費でやり繰りし、一度も降格圏に順位を落とすことなく2024シーズンを乗り切った。

“兄貴分”的存在だった、唯一の日本代表経験者であるMF長谷川アーリアジャスールの引退は痛いが、東大サッカー部や関東リーグの東京ユナイテッドでコーチ経験を積み、短期間ながらヴィッセル神戸も率いた元日本代表DFの林健太郎監督が率いる。

第14節SC相模原戦から第18節FC岐阜戦まで6連敗を喫しながらも、中盤戦から終盤戦にかけ2度の3連勝を上げるなど波のあるチームだったが、見方を変えれば、勢いに乗れば手が付けられないポテンシャルを秘めるともいえる。

来2025シーズン続投が決まっている林監督は、まずはリーグワースト2位の総失点「65」をいかに減らすかから着手し、連敗しないチームの構築から始めるべきだろう。

カマタマーレ讃岐 サポーター 写真:Getty Images

カマタマーレ讃岐:米山篤志監督

評価:★★☆☆☆/続投可能性:100%

今2024シーズン16位という成績にも関わらず、11月9日に米山篤志監督の来季続投を早々に発表したカマタマーレ讃岐。2017年にS級ライセンスを取得した米山監督は、町田ゼルビアのコーチ(2020-22)を経て、2023シーズンから讃岐の監督に就任したが、1年目も今季も16位と、特筆すべき成績を挙げられずにいる。

元々、地元出身の北野誠監督が、2010年の四国リーグからJ2昇格まで9シーズンにもわたって監督を務めた。北野監督が勇退すると、今度は毎、監督を代える負のスパイラルに陥り、J3でも7シーズン連続で2桁順位に終わった。