評価:★★☆☆☆/続投可能性:100%
昨2023シーズンJ2最下位に終わり、今年開場した新本拠地の金沢ゴーゴーカレースタジアムをJ3で迎えることになってしまったツエーゲン金沢。
新指揮官として、大宮アルディージャ(2017)、ヴァンフォーレ甲府(2019-21)、ジュビロ磐田(2022)、ベガルタ仙台(2022-23)と豊富な指導経験を持つ伊藤彰監督にチーム再建を託したものの、夏場以降に失速し、早々に昇格争いから脱落。結局、13勝14敗11引き分けの12位に終わった。
夏の移籍で加わったFW田口裕也や、シャドーストライカーとして覚醒した20歳のMF梶浦勇輝、ベテランFW杉浦恭平、ブラジル人FWマリソンの攻撃陣を生かしきれなかった印象だ。
金沢は元来、監督をコロコロ変えるクラブではなく、2014シーズンのJ3昇格以来、伊藤監督でまだ3人目。最終節前日の11月23日に続投が発表されたものの、J3では上位に位置する約3億5,000万円のチーム人件費に見合わない結果だったことで、来2025シーズンは自らの首を賭けた戦いとなる。
奈良クラブ:中田一三監督
評価:★★☆☆☆/続投可能性:50%
奈良クラブは、1991年「都南クラブ」として産声を上げた。関西リーグ(2008-14)、JFL(2015-22)と徐々にステージを上げ、昨2023シーズンからJ3に参戦している。
J3初年度5位という好成績を上げたものの、今2024シーズン途中降格圏に沈んだことで、JFL時代の2021シーズンから指揮を執ったスペイン人のフリアン・マリン・バサロ監督を解任。2019シーズン、J2京都を指揮した中田一三監督を招聘した。
しかし、なかなか勝ち星に恵まれず、第23節アスルクラロ沼津戦から第35節福島ユナイテッド戦まで13戦勝ちなしを記録してしまう。残留を争う他チームも勝ち点を伸ばせなかったことで、辛うじて来季もJ3を戦うことになったが、中田監督にとっては、監督として4年のブランクは大きかったと言わざるを得ない(途中、清水エスパルスでコーチを務めていたとはいえ)。