原岡:面倒臭いですね、学術の世界って。学術ではなく、もう別物なのかな。この世界の中にいて検査に反対されてきた先生方は、もう戦うだけ戦っていらっしゃるのだから、別のやり方で外の人が戦えばいいんですね。政治家の人たちにも動いてもらう。

加藤:そうですね。これから被害者が出るのではなく、もう被害者がいて、この人たちの未来が傷付けられたのは重大です。若い人たちは勝手に被害者になったのではなく、加害者がいたから被害を受けました。検査を続ける人たちが加害者であると、はっきりさせるところからですね。彼らに善意なんかありません。善意があったら、とっくに検査は中止しています。

原岡:甲状腺がん検査は、生体解剖はしてないけど人体実験みたいなものに感じます。気持ち悪い人たちが、福島県の子供や若い人たちを標本にして飾っているのとどこが違うんでしょうね。

編集部より:この記事は加藤文宏氏のnote 2024年11月15日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は加藤文宏氏のnoteをご覧ください。