原岡:いまだったら発信者情報開示請求で訴訟と思ったけど、これだって精神的な余裕がなければできません。同じように、福島県の人たちは地震と原発事故で心も経済もダメージを受けて精一杯だったから、いろんなことに反撃できませんでした。なのに、事故を利用して成り上がった人がいるんだから。
加藤:反原発運動がやりたい放題をやった後片付けを、原岡さんとやってきたわけだけど、私の場合は旧統一教会問題にもかかわって、ここでも同じことが起こっていたのがわかりました。反原発や甲状腺がん検査や反カルトに、どっぷり浸かる理由は人それぞれなんだけど、マスコミが騒ぎ出してことが起こると経済圏ができあがるし、政治が典型的だけど力関係の構造に組み込まれて、いろんな欲につながるものが集まってくるんです。そりゃもう、やめられないですよ。どの世界も無から報酬は生まれないので、どこかで養分が吸い取られてます。
原岡:福島県の人は吸い取られるだけで、リターンなんてないどころか、若い人の未来まで食い荒らされてしまいました。これで反原発マネー、検査マネーができちゃった。
加藤:たとえばズブズブとか壺とか言ったり、この前の選挙では裏金と言うだけで、大きく世の中が動いちゃうでしょ。福島県だったら鼻血とか処理水とかで世の中が動いてお金が動いた。甲状腺がん検査でも、ルーチンワークとして検査するだけで安泰な人がいるんですよ。だから手放すはずがないんです。絶対、自分からはやめない。薄汚いことをやっていると知らしめないとダメ。
私たちに何ができるのか原岡:いまここで話していることをnoteにまとめるとして、誰が読んで、誰が理解してくれるんでしょうね。無料記事にするんですか、有料?
加藤:ひとまず無料で公開して後ほど有料限定にして、編集で削った話を付け加えるかもしれない。さっきの鴨下君と辻内教授の話なんて、分量も多いし内容的にも最初から全部は載せられない。反原発や反カルトで名誉やお金に群がる人の話もそう。いずれにしても、あたりまえのように甲状腺がんの過剰診断について話をしてしまったから、理解してくれるのは限られた人だけかもしれないね。でも、それでもいいんだよ。