第4位 サクサイワマンの砦
「サクサイワマン(Saksaq Waman)」は、ペルー南東部のクスコ郊外にある1400年代のインカ帝国の砦です。
この遺跡を謎めいたものにしているのは、1個100〜120トンもの重さの石を積み上げて作られた壁です。
巨石を惜しみなく用いたインカ文明特有の堅固な石組みが、階段状に3段ずつ、幅数百メートルの平地に伸び広がっています。
それぞれの巨石は滑らかに磨かれていることから、窯のようなもので溶かした後に再び固めたのではないかと考えられています。
しかし、これほどの巨石を溶かせる窯は、600年前には存在しません。
専門家の中には「窯ではなく、太陽光を利用したのではないか」とする意見もありますが、そうしたシステムの記録は一切ありません。
また、自然の火災で部分的に石が溶けたという説もありますが、それも科学的に立証できないそうです。
第3位 ギザの大ピラミッド
「ギザの大ピラミッド」は、どうやって作ったのか分からない遺物として、最も一般認知度が高いものかもしれません。
古代エジプトの第4王朝(紀元前2500年頃)を統治したファラオ・クフ王の墓です。
ピラミッドは数百万個の巨石のブロックでできており、石1個の重さは数十トンから数百トンにもなります。
古代エジプト人がこれらの石をどのように動かし、形を整え、積み上げたのかは、今もって完全には解明されていません。
それでも多くの専門家たちが、当時の技術で可能な建設法を提唱しています。