第6位 ネペンテス
「ネペンテス(Nepenthe)」は、古代ギリシャやエジプトで使われていた薬草です。
ギリシャ語由来の言葉で、ネ(Ne)は否定、ペンテス(penthes)は悩み。つまり、「悩みを消す」という意味になり、不眠症や不安症を緩和し、幸福をもたらす薬として用いられました。
文献上の初出はホメロスの『オデュッセイア』とされており、以来、数々の古文書に記述されています。
また、プリニウスの『博物誌』では、エジプト産の薬草で、憂いや哀しみを消し、心を軽くさせるとの薬効が記載されています。
専門家によると、ネペンテスがある種の抗うつ剤やオピオイドであることは明らかという。
しかし、現在ではどの植物がネペンテスに当たるのかはすでに闇の中です。
第5位 アンティキティラ島の機械
謎めいた古代遺物を語る上で、「アンティキティラ島の機械」は抜きにできません。
これは1901年に、ギリシア南端に浮かぶアンティキティラ島沖の沈没船から発見された遺物で、何十年もの間、その複雑さや用途について、多くの専門家たちが議論してきました。
現在では、紀元1〜2世紀ごろの産物で、天体運行や太陽系の動きを忠実に再現した機械であることが分かっています。
少なくとも37個の歯車が組み合わされており、すべての部品が組み合わさって天体の動きをかなり正確に予測していました。
一方で、専門家らは「1〜2世紀という時代に、これほど精巧な機械を作る技術が存在しうるはずがない」と指摘します。
実際、それから1200年後の世界でも、ここまで複雑な機械は作られていないとのことです。