第8位 ダ・ヴィンチの円形戦車

当時の技術力では作れるはずのない「古代遺物ランキングTOP10」
(画像=ダ・ヴィンチが1485年頃に描いた戦車のイラスト / Credit: en.wikipedia、『ナゾロジー』より引用)

「万能の天才」レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452-1519)は間違いなく、この地球上に存在した最も賢い人間の一人でした。

ダ・ヴィンチは、自身のあらゆるアイデアをメモとして残していますが、その中に謎めいた「円形戦車」の設計図が残されています。

これは1485年頃に描かれたものであり、円錐形の装甲と、巨大な亀のような外観をしていました。

ただ、現代の専門家からすると、この設計図では戦車が重すぎて先頭には不向きであること、動力源となる歯車が逆に設計されていることなど、問題点がかなりあります。

また、実際に作ったとしても動かないと予想されています。

一方で、天才的な技術者でもあったダ・ヴィンチがこのようなミスを犯すとは考えにくく、歴史家の中には「意図的に戦車の設計図を間違えて、後世の人間が作れないようにしたのではないか」と考える向きもあります。

もしかしたら、ダ・ヴィンチの脳内では、恐ろしい破壊力を持つ戦車のブループリントが完成していたのかもしれません。

第7位 オックスフォード電鈴

当時の技術力では作れるはずのない「古代遺物ランキングTOP10」
(画像=オックスフォード電鈴 / Credit: ja.wikipedia、『ナゾロジー』より引用)

「オックスフォード電鈴(Oxford Electric Bell)」は、ロンドンのワトキンス&ヒル社が製作したベルで、なんと1840年からずっと鳴り続けています。

現在は、オックスフォード大学クラレンドン研究所の廊下に設置されていますが、2重のガラスケースに収められているため音を聞くことはできません。

ベルは2つの乾電池で動いており、「世界で最も長く鳴り続けている電池式の鈴」としてギネス世界記録にも認定されています。

奇妙な点は、とっくに”電池切れ”しているはずの乾電池が今も健在していることです。

その理由を解明するには、乾電池の組成を調べれば一発ですが、そのためにはベルを止めなければなりません。

180年間も鳴り続けているベルを止めるのは忍びないということで、専門家たちも「謎は謎のままで良いのではないか」と考えているようです。

いずれは電池切れする時が来るので、謎解きはそれからになるでしょう。