いずれにせよ、今の社民党政権が続く限り、ドイツはとんでもない方向に進む危険がある・・と思いきや、11月6日の夜、ショルツ首相が突然、リントナー財相(自民党)を解任。内部抗争の絶えなかった3党連立がついに崩壊した。当面、社民党と緑の党が、過半数割れで政治を運営するのだろうが、その後、どうなるかは全く見えない状況だ。

社民党と緑の党が、邪魔者なしで左翼イデオロギーに特化していくのか、あるいは、過半数割り政府がさらにレームダック化していくのか。どちらにしても、言論の自由をこれ以上圧迫するなど、往生際の悪いことだけはやめてほしい。

ドイツの進んでいこうとしている道は、かなり気味が悪い。彼らは戦争の準備さえ、着々と進めているようだ。そのために必要なのはもちろん言論統制。

日本人もボーッとしていると、国民の自由度が次第に縮小していくかもしれない。自由は、失ったことに気づいた時にはもう遅い。今、ジョージ・オーウェルの「1984年」をもう一度読み返すことには、意義があるかもしれない。