では、安全意識が高まってきた現代において、訓練なしで安全に息止め時間を伸ばす方法はあるのでしょうか。

ベイン氏は、その方法の1つとして、「体内により多くの酸素を取り込む」ことを挙げており、「100%の酸素を投与すれば、場合によっては最長5分間、息を止めることができる」と述べています。

実際、2021年には訓練を受けたダイバーが、事前に高濃度の酸素を取り込むことで、24分間も息を止めることができました。

それでも私たちは、これらを例外として扱うべきです。

人間に備わっている複数の安全システムが正しく働いている状態であれば、人は何分も息を止めていることなどできないのです。

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参考文献

Why can’t you suffocate by holding your breath?
https://www.livescience.com/health/why-can-t-you-suffocate-by-holding-your-breath

ライター

大倉康弘: 得意なジャンルはテクノロジー系。機械構造・生物構造・社会構造など構造を把握するのが好き。科学的で不思議なおもちゃにも目がない。趣味は読書で、読み始めたら朝になってるタイプ。

編集者

ナゾロジー 編集部