また、日本には「平和主義」を掲げる限り侵略を受けないとする楽観論が根強く残っています。
トランプ氏が新たな大統領に就任することで、日本は「平和ボケ」から覚醒する機会を得るかもしれません。
外交・安全保障、日米関係への理解が不足したままトランプ氏を支持してきた一部の無知な日本人は、彼の政策が実行されると後悔することになるかもしれません。しかし、その時にはすでに遅いのです。
石破総理の主張もここで付け加えさせて下さい。石破氏はアジア版NATO さらに日米地位協定の改定を主張しました。
彼の主張には以下のような批判が予想されます:
中国・ロシアの反発 アジア版NATOは「反中軍事ブロック」と見なされ、中国・ロシアは新たな冷戦体制の構築として強く反発します。 ASEAN諸国の慎重な立場 ASEANは米中間のバランスを重視しており、軍事ブロックへの参加には慎重で、分断リスクが高まることに懸念を示す可能性があります。 米国からの批判 トランプはかつて「米国有事に日本人はTVを見ているだけ」と批判し、日本の防衛姿勢に不満を表明しています。地位協定改定の前にまず日本が自ら同盟国のために動けるように憲法9条改正を行い、日本自身の防衛負担を増やすべきとの主張もあります。特に米国はまだ良いが、上上記のASEAN 諸国と組む場合、米国が許しているような、日本が9条言い訳に相手の同盟国を守らない。そんな姿勢なら、どこの国も相手にしません。逆の立場なら簡単に理解できるはずです。 日本国内の反発 日本国内でも、軍事的負担が増す懸念からアジア版NATO構想には批判が出る可能性があり、9条を盲信する人々らが反発するでしょう。
これらの構想は、国内外で賛否が分かれる難しい課題といえます。
トランプ再選にはもう1つの懸念があります。
ミシガン州デトロイト郊外のディアボーンを再び訪れ、アメリカ最大級とされるモスクにも足を運びました。9.11を受けてのアラブ系攻撃やイラク戦争中の彼らの反応などの取材も行い、過去20年くらいに渡る米国内のアラブ社会の取材。今回で確か4度目の訪問でした。