ビッグ3としての栄光、そして経営破綻も経験した『クライスラー』
長らくビッグ3の一角を占めてきたクライスラーは、鉄道技師であったウォルター・クライスラーが1925年に創業しました。
6気筒エンジンや4輪油圧ブレーキ、エアロダイナミクス(空力力学)などの先進技術の導入にも意欲的でした。
アメリカの古き佳き時代を謳歌しながらも1970年代後半には生産拡大路線やオイルショック、日本やドイツ車などに押されて経営危機に陥ります。
カリスマ経営者で自伝でも知られるリー・アイアコッカにより経営を立ち直すもダイムラーとの世紀の大合併後は、2009年についに経営破綻にいたります。
その後2014年にフィアット傘下入りし、FCA、グループPSAを経て、現在はステランティスN.V.傘下となっています。
日本では、戦前から輸入されてきたクライスラーは、クライスラージャパンセールスが1995年に設立されると、ダッジブランドも日本に上陸させるなど、一時ブームも巻き起こします。
PTクルーザーなどのヒットモデルも生まれましたが、2017年末には日本市場から撤退。
本国でも代表的セダンの300Cも生産を終え、現在のラインナップはミニバンのパシフィカのみとなっています。
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