こういう「ミドル世代の女性で普通に働いている人」が新しい流れを生み出しつつあるというのはすごい感じてるんですよね。
僕は経営コンサル業のかたわら趣味で色んな人と「文通」しながら人生を考える仕事をしてるんですが…(ご興味があればこちらから)
その「文通」のクライアントはだいたい男女同数なんですが、「30代〜40代のミドル世代の女性」で普通に大企業やら官庁で働いている人の目線は、「それより上の世代」で働いている人よりもかなり「具体的に自分の望みがある」ようになってきてるなと思うんですよね。
もちろん、出産前後の制度的問題みたいなのにはちゃんと戦うけど、一方で今の自分が属している組織の課題を考えつつ、そこで自分がどういう価値を提供していけるかについてかなり主体的な参加意識を持っている人が多い。
そういう「新しいミドル世代のちゃんと働いている女性」層が、「オールド左翼型の紋切り型の社会意識」を超える新しい具体的な方向性を出していってくれる流れが徐々に日本に定着しつつあるなと感じています。
そうやって「そろそろ具体的な課題解決しなきゃ」ムードが高まってくる流れの結果、古いタイプの「教条的な党派性」というものが嫌われる大きな流れが生まれているのではないでしょうか。
3. 教条的な左派OUT、ポピュリズム政党IN結構衝撃的だったのが、「れいわ新選組」の議席が共産党を上回った事なんですよね。
他にも、今まであまり相手にされない感じだった「参政党・日本保守党」が軒並み議席を確保していて(なんせ名古屋なんか河村たかし氏がゼロ打ちで圧倒的な勝利を収めていて)、時代の変化を感じました。
「教条的なイデオロギーがあり、軍隊的な上意下達組織がある」というオールドスタイル左翼勢力がだんだん厳しい状況に追い込まれることで、いわゆる「ポピュリズム」政党が右も左も伸びてきたことになる。
冒頭で紹介した僕の「xスペースイベント」に、政治学者の木下ちがや氏が参加してくれたんですが、「ポピュリズム政党としての国民民主党」という見方について議論していてなかなか興味深かったのでぜひ聞いてみていただければと思います。