残りの対戦カード:V・ファーレン長崎、モンテディオ山形

今季のJ1昇格プレーオフをめぐる争いのカギを握るのは、間違いなくジェフユナイテッド千葉だ。昨シーズンに続き今季も序盤戦でつまずいてしまったが、終盤に入り連勝を重ね2年連続のプレーオフ進出が見えてきた。そのなかで、次節はわずかに自動昇格の可能性を残すV・ファーレン長崎戦、最終節は現時点で7位につけ逆転でのプレーオフ進出を狙うモンテディオ山形戦と上位勢との大一番が続く。山形は現在千葉を含むプレーオフ圏4位~6位までとの勝ち点差が「1」あることから、次節各チームの結果次第でプレーオフ進出の道が断たれる可能性がある。また、千葉にとっては仮に長崎に敗れたとしても山形戦の勝利でプレーオフ進出が叶う状況だ。

しかし、今季前半戦では2つのカードとも敗戦。相手の現在置かれている状況やプレーオフ進出を目指すライバルたちの好調ぶりも踏まえると、とても楽観視はできない。プレーオフ進出を争うライバルたちと比べ優位な点を挙げるのであれば得失点差だろう。J2で2位タイの得点数を武器に、2試合で覆すことが難しい差をつけており勝ち点で並んだ際は上に立てる可能性が高い。ただし、ここで連敗すれば脱落もあり得る。プレーオフ圏以上を狙う各クラブが固唾を飲んで見守る千葉の試合の行方。自チームにとっても落とせない2試合で、爆発的な攻撃力を活かしきれるかがカギだ。

ファジアーノ岡山 写真:Getty Images

対戦カードは最も有利?

5位:ファジアーノ岡山

残りの対戦カード:藤枝MYFC、鹿児島ユナイテッド

2022シーズン以来のプレーオフ進出を目指すファジアーノ岡山。今季序盤は開幕から7戦負けなしと快調な滑り出しを見せたが、4月以降は勝ちきれないゲームも増え優勝争いからは脱落。それでも堅守を武器に勝ち点を積み上げ、直近は第35節にいわきFC、第36節では横浜FCと上位対決を制しプレーオフ圏を維持している。