横浜FCは直近2試合の大量失点により、得失点差の優位性も無くなった。仮に長崎が残り2試合を連勝し、横浜FCが残りのカードを前半戦と同じ結果で終えた場合、自動昇格圏からの陥落は免れない。とはいえ、2試合を引き分け以上で終えれば逃げ切りが叶うことから、不安要素があるとはいえ圧倒的に有利に立っていることは間違いない。昇格と逆転優勝を成し遂げるためにも、直近の連敗から守備の立て直しを図れるかがカギとなる。
自動昇格への可能性も残す
3位V・ファーレン長崎
残りの対戦カード:ジェフユナイテッド千葉、愛媛FC
今季は第3節から22試合無敗と安定した戦いを続け、一時は首位にも立ったV・ファーレン長崎。残念ながら8月の未勝利が響き優勝争いからは脱落したものの、直近は3連勝と勢いを取り戻しプレーオフ進出を確定させながら上位を猛追している。残念ながら清水には逃げ切りを許したが、残る1つの自動昇格枠につける2位横浜FCとの勝ち点差は「5」。連敗で調子を落としている相手であるだけに、大逆転での自動昇格は十分可能性があると言えよう。
自動昇格圏を狙う長崎にとって横浜FCの試合結果も気になるところだが、まずは自チームが勝てなければ可能性は潰える。その上で重要な1戦となるのが次節のジェフユナイテッド千葉戦だ。今季前半戦の対戦では1-0と接戦を制した相手だが、現在5連勝中とプレーオフ進出目指して勢いを増しているだけに呑まれる可能性もあり得る。また、長崎は後半戦に入ってから現在の上位勢との対戦で勝てていない。加えて、後半戦アウェーでは2勝5分2敗と勝ちきれないゲームが多いことも気がかりな要素だ。
すでにプレーオフ進出を決めている一方で自動昇格もわずかに可能性を残すなか、自チームが勝ちきれずに横浜FCを見送ることは避けたい。最終節の愛媛FC戦ももちろん重要だが、まずはプレーオフに回った場合でも対戦の可能性が残る千葉をここで叩き、上位勢相手の不安を払拭できるか。いずれにせよ昇格のために勝利が必要な1戦であることは間違いない。