そこで単に「成田発言はナチス!決して許されないのだ!」と”言うだけ”で終わるのか、それとも、高橋氏のように「現場で真剣に具体的な方法を考えている人」のところに取材に行って、話を繋げていって社会的に適切な対策を打っていける流れを後押しできるのか?

それが、「氷河期世代の切実な願い」にちゃんと応えてもらえるのか?という分水嶺になってるんですね。

  1. 「氷河期世代型責任感」がクサビを打ち込む情勢になれば

    選挙の時には生煮えに色々と叫ばないといけない面もあるから、現時点で玉木さんがこう言ったとか、末端の党員がこう言った…みたいな話を全部真に受けて検討すると、不安になってくる面はあるんですよね。

    それは僕も個人的には「ちょっとこの発言は…」「ちょっとこの政策は…」と不安に思ってる点は沢山ある。

    ただ、ここまで書いたような「議論の内容」について、そもそもいっさい話に踏み込んでくれないのが自民・立民・れいわその他…ってところがある事に、氷河期世代のある層はかなり絶望していたというところがあるのだと思います。

    「成田発言」に対して自分は反対だし、そんな言い方すると余計揉めるだろうが、という怒りもあるけど、一方で、現状のままでは維持不可能なのは明らかな制度に対してなんとか「維持可能」な状態に持っていこうとする努力について、既存左派政党が何も踏み込まずにいることにも、「同じぐらいの怒り」を持っている層が多いのだと思います。

    それが放置され続けることが「世代間憎悪」を余計に焚きつける面もある。

    音喜多さんはしょっちゅう辻立ち(街頭演説)してるらしいですが、老人しかいない平日のスーパーみたいなところでも、こういう話題をちゃんと取り上げなきゃ!と思ってよく話してるそうです。

    「3割負担」と言い出すと物凄い負担に感じるが、「9割引き」だったのを、若い世代のために「7割引」にしてもらえませんか?という演説をすると納得してくれる人も多い