UGCの増大で継続的に商品が売れる
企業側ではなく消費者であるユーザーによって制作・発信されるコンテンツをUGC(User Generated Content:ユーザー生成コンテンツ)という。ホットリンクでSNS分析やコンサルティングを中心に活動してきた増岡本部長は、企業のマーケティング戦略がペイドメディア(広告)に偏っている現状を指摘しながら、次のように話す。
「UGCが増えると、その商品をメディアが取り上げる。それによってUGCがさらに増えて好循環が生まれる。シャトレーゼさんのケースでは、UGCがUGCを呼び、自社アカウントから頑張って投稿をせずとも勝手に宣伝され続ける状態となった。私が定義する『SNS売れ』は、消費者が話題にしたことで売れること。継続的に売れるものは、企業側ではなく第三者が話題にするものだ」
商品自体の優れた商品力や魅力が前提なのは言うまでもないが、増岡氏は「SNS売れでは『発掘』『着火』のプロセスが重要」と指摘する。すなわち、企業は商品の魅力を“火種”としてわかりやすく消費者に投入しなければならない。また、火種を投入してもUGCが増えるとは限らないので、そのときはPRとの掛け合わせが必要だ。