■「イヤシロチ」「ケガレチ」
先に述べた通り、ジャワ人にとっての「レイライン」に近い概念として、日本には「イヤシロチ」「ケガレチ(ケカレチ)」という考え方がある。これは、明治生まれの科学者・楢崎皐月氏(1899~1974)という、カタカムナなどの研究家だった人物が提唱したものだった。
楢崎氏は全国各地で大地電流の測定を行い、その結果として良い土地と悪い土地があり、それが農作物の生育に大いに関連していることがわかった。良い土地を「イヤシロチ」、悪い土地を「ケガレチ」と呼んだが、イヤシロチは例えば山の山頂と山頂を結んだ直線上にあり、ケガレチは谷と谷を結ぶ直線上に存在する土地となっている。