目次
簡単に上達するツーリング写真の撮り方③構図の応用
簡単に上達するツーリング写真の撮り方④光遊びの基礎
簡単に上達するツーリング写真の撮り方③構図の応用
構図の応用について解説します。安定した構図の写真を撮影できるだけでも十分ですが、あなたの撮影意図を反映させられるよう構図を応用しましょう。バイクの角度や撮影位置に少し注意を払えば、あなたの感情を撮影したツーリング写真になります。
バイクの角度など
あなたのバイクを魅力的な角度で撮影しましょう。斜め後ろからのセクシーなくびれ、正面からの射られるような眼差し、側面からの凛とした姿勢…など、あなたの「好き」を主張すればいいですね。風景を主役にする場合でもバイクの角度にはこだわるべきです。
セクシーなくびれ。
擬人化しやすい正面からの撮影。
バイクはどこから見ても美しい。
撮影の位置
カメラの位置は臨場感を表現する要素なのでバイクと風景の位置を考えながら構図を応用しましょう。立って撮影、座って撮影、寝ころんで撮影など5段階くらいの高さ位置があればいいですね。極端に高い位置から見下ろすとあなたは蝶や鳥になれ、低い位置から見上げるとあなたは昆虫や小さな花になれます。
まずはあなたの背の高さで撮影する。
高い位置からの撮影を模した作例。
低い位置からの撮影を模した作例。
構図決定の注意点:写真で説明しない
説明的な写真ほどつまらないものはありません。バイクをど真ん中に配置した写真はカタログ画像のようになっていしまいます。また、ツーリング写真に5W1Hはタブーだと捉えましょう。写真は言葉にできない感情を表現するためのものだからです。SNSにアップロードする場合ならコメントに書き込めばいいのです。
基礎編としては問題ないが、応用編としては文字が入っていて五月蠅く感じる。
簡単に上達するツーリング写真の撮り方④光遊びの基礎
光と影を見方にして、あなたのツーリング写真をグレードアップさせましょう。人間の目は光と影を通した後、脳でコントラスト(光の強弱)を補正しているのですが、カメラにはそれができません。スマホやデジカメはコントラストの強弱に弱いので、基本的な撮影方法を身に着けておくことが必要です。
太陽のとカメラの位置の関係:順光
太陽を背にした撮影(順光)ではコントラストが均一な写真を撮影できます。ハイライト(明部)からシャドウ(暗部)まで全体の色彩が明確ですし、色のりもいいですね。順光での撮影は基本的な撮影方法だといえます。しかし、画面全体が平面的で説明的になってしまう傾向にありますね。
太陽のとカメラの位置の関係:逆光
太陽を正面にした撮影(逆光)ではハイライトに露出を合わせばシャドウが黒く潰れ、シャドウに露出を合わせるとハイライトが白く飛びます。ハイライトとシャドウ、どちらに露出をわせるのかを選択することになるので、撮影意図に合った撮り方をするのがベストです。
風景にAE・AFロックした作例。
風景にAFロックした作例。-1ほどEV補正すればと後悔する。
光遊びの注意点:厳しい条件ではたくさん撮影する
ツーリング先ではその瞬間でしか出会えない景色ばかりですので、ハイライト、シャドウ、中間、すべてに露出を合わせて撮影しておくことをおすすめします。スマホやコンデジのスポット測光機能やタッチ自動露出機能を使って5枚ほど撮影してからどれがベストかを判断しましょう。EV機能を使った段階露光もおすすめです。
AE・AFロックのみでの逆光撮影。
バイクに露出を合わせ背景を白く飛ばした作例。+2のEV補正。
角度を変えて。+2のEV補正。