目次
簡単に上達するツーリング写真の撮り方⑤光遊びの応用
簡単に上達するツーリング写真の撮り方⑥感情を撮影する
簡単に上達するツーリング写真の撮り方⑤光遊びの応用
光と影を意識した撮り方をマスターすればリアリティあふれる写真を撮影できるようになります。時刻や季節をシンプルに撮影することで写真を観る人にあなたの感情を伝えましょう。太陽の方向だけでなく、角度を把握するだけで簡単に光遊びできる方法を紹介しますね。
太陽の角度による効果:時刻
ツーリング写真を撮影するにあたって太陽の角度は極めて重要です。太陽が真上にある時間帯では風景の色彩が鮮やかになり、影が濃くて小さくなります。逆に太陽が横から差す時間帯では色彩や柔らかくなり、影が薄く大きくなります。
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朝日を模した作例。
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正午ごろの陽光を模した作例。
太陽の角度:季節
太陽の角度は時刻だけでなく季節でも変化しますので意識して写真に反映させましょう。夏の太陽光は直角に当たり、冬の太陽光は斜めに当たります。太陽の角度を利用して季節感を出せば、気温や湿度、風やにおいも写真で表現できますよ。
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冬の陽光を模した作例。
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太陽がバイク後方から昇る作例。
光遊びの注意点:晴天時しかできない?
曇天時や雨天時は色彩が落ち、太陽光による光遊びがしにくくなります。それを逆手にとって曇天時や雨天時のあなたの気持ちを写真で表現してもいいですね。中にはバイクのガソリンタンクの美しさを演出できるのは流れる雨雫のみ…というツワモノもいます。
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光源がフラットでインパクトに欠けた作例。
簡単に上達するツーリング写真の撮り方⑥感情を撮影する
写真で撮影したあなたの感情は観る人に伝わりにくいものです。好きだという感情が人に伝わりにくいのと似ていますね。人に言葉で「好き」を伝える場合ははっきりした大きな声で伝えなければなりませんが、写真には言葉がありません。ですので伝えるためには大胆さが必要です。
主役とわき役の役割を誇張する
アクセルワイドオープンで主役を引き立てるのがおすすめです。バイクはどんな車種でも造形が美しく、それだけでもフォトジェニックな被写体です。そこに美しい風景を取り入れるとぶつかりが生じます。写真はシンプルに感情を撮影しなければ五月蠅くなってしまいますので、必ず主役とわき役を決め、役割を誇張しましょう。
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バイクを主役にした作例。
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風景を主役にした作例
観る側に想像する余地を与える
観る側に想像する余地を与えるくらいのほうが共感を得やすい写真になります。余計なものは排除し、余白を生かした撮り方にもチャレンジしましょう。人によっては何も伝わらない可能性もありますが、何かを感じ取ってくれる人は必ずいます。
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バイクを主役に撮影するが、背景に邪魔なもの(徳利)が写っていている。
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余計なものの写り込みを排除すると余白ができた。
注意点:大胆なツーリング写真の撮り方
奇をてらった写真は観る人から共感を得られません。大胆なツーリング写真を撮影するには、構図、光源、露出のいずれか一つだけで冒険しましょう。
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ありえない構図を試した作例。失敗を恐れずチャレンジすること。