YBCルヴァンカップの決勝進出で、クラブ史上初となる国内主要タイトル獲得のチャンスが巡ってきたアルビレックス新潟だが、リーグ戦は思わしくない戦いの連続で苦しんでいる。直近4試合で合計15失点と守備が崩壊しての4連敗。残留に向けて足踏み状態が続く。

唯一残留を争うライバルたちと比べて優位性があるとすれば残りの対戦カードか。下位6クラブがそれぞれ優勝争いを繰り広げる広島、神戸、町田のいずれかとの対戦を残す一方で、新潟は5位G大阪との対戦はあるものの中位勢以下がメインとなる。もちろん大量失点で連敗中の現状では決して安心できない。しかし、他クラブが上位勢を相手に勝ち点を取りこぼすうちに、引き分けでも現時点での勝ち点差を維持あるいは広げられる点は大きなアドバンテージと言える。

ただし連敗を引きずってしまえば、消化試合数に違いがあることもあり現時点での勝ち点差は必ずしも安全圏とは言えない。連敗ストップを目指し戦う次節の対戦相手は、同じくここ最近のゲームで複数失点に悩む横浜FM。攻撃力に定評があるチームなだけに、この中断期間で守備の立て直しが図れているかの目安にもなり得ることから、残留に向けてカギとなる試合になるだろう。まずはここで連敗を止め再び守備の自信を取り戻すためにも、次節の結果が持つ意味は大きい。