残りの対戦カードでは次節の鳥栖戦以降、首位サンフレッチェ広島や3位の町田ゼルビア、4位につける鹿島アントラーズと上位勢との対戦が大半を占める。降格圏のラインである18位磐田との勝ち点差は6と離れているが、優勝争いに絡むチームとの対戦の多さから優位性が大きいとは言えない。今季の戦績を見ても、広島には第15節で0-5と大敗。残る5つのカードも勝ち点3を得られたのは川崎のみ。同様の結果では残留に向けて心もとない。
チームの課題は明白に失点の多さ。前半戦とは異なり、相手と打ち合えるだけの火力はついたがそれでもなお複数失点のゲームが続いている。好調な時期も綱渡りなゲーム展開が多く、一歩間違えば勝ち点を取りこぼす試合も複数あった。直近の失速と好調な中でも見られた失点の多さは、上位勢を相手にする際大きな不安要素。最低でも勝ち点1を積み上げ続けられる守備の改善がなければ、降格圏に呑まれる可能性は高い。
中位勢との連戦がカギ:柏レイソル(現16位)
残りの対戦カード
- 町田、浦和、福岡、新潟、神戸、札幌
今季の序盤戦は勝ちきれないゲームが多かったものの、敗戦は少なく勝ち点を積み上げていた柏レイソル。しかし、5月末からの4連敗を機に調子は下降。その後も2度の連敗を経て現在降格圏から勝ち点6差の16位につける。
残りの対戦カードでは、町田、神戸と優勝争いの只中にいるクラブとの対戦を残している。いずれも首位広島の好調ぶりから、特に下位勢とのゲームでは是が非でも勝ち点3を狙いに来ることが想定されるため苦戦は必至。ここでの勝ち点獲得は容易ではないだろう。しかし、残る4つのカードはすべてボトムハーフ。未消化の第25節浦和戦から続く3試合は中位につける相手となり、むしろ勝ち点を伸ばせれば浮上も見えてくる。反面、ここで勝ち点を伸ばせなければ一気に危うい状況に追い込まれる可能性は高い。