昨季のJ2リーグ、最終節で自動昇格圏へ浮上し劇的な形でJ1復帰を果たしたジュビロ磐田。しかし、現時点で18位とJ2へ逆戻りしてしまう可能性が高まってきている。下位2クラブに比べ大型連敗はないものの勝利が続かないまま調子を上げることができず、暫定で残留圏から勝ち点6差となっている。

残留圏にいる中で勝ち点の並んでいる15位湘南から17位京都までのうち、唯一湘南とは消化試合数が異なることから見た目よりも勝ち点差を詰める要素が残っている。とはいえ、残りの対戦カード6つのうち4つがトップハーフ。勝ち点3はおろか引き分けに持ち込むことも簡単ではない相手ばかりだ。さらに残りのカードにおける今季の戦績も3分3敗と勝ちがなく、同じ結果で終えれば仮に残留圏にいるクラブが全敗したとしても追いつけない。

下位勢との直接対決が最終節(鳥栖戦)のみとなっている点も、磐田の状況が苦しいと言える要素。未消化の横浜F・マリノス戦も含め、上位勢との対戦でも勝ち点を稼げなければ残留は不可能となる。カギを握るのが直近の4戦では負けなしも後半戦に入り4連敗を含む8戦未勝利と不安定さを見せたC大阪と、同じく上位につけながら夏以降9戦未勝利で大きく失速したガンバ大阪の2つの対戦カード。今季調子の上がってこない横浜FM戦と最下位鳥栖戦での勝利を絶対条件に、後半戦不調を見せた大阪の2チームからどこまで勝ち点を稼げるかが分かれ目となりそうだ。

京都サンガ 写真:Getty Images

攻撃力爆発も…:京都サンガ(現17位)

残りの対戦カード

  • 鳥栖、広島、川崎、鹿島、町田、東京V

前半戦は3勝5分11敗と苦しんだ京都サンガ。しかし、後半戦に入ると新戦力FWラファエル・エリアスの活躍もあり第20節以降は7勝3分3敗と大きく勝ち点を伸ばした。一時は残留争いからの脱却を感じさせるほどの勢いを見せたが、ここにきての2連敗でやや雲行きが怪しくなってきた。