5. フライング・ダッチマン号:呪われた船、赤い光を放つ幽霊船
幽霊船といえば、多くの人が思い浮かべるのが「フライング・ダッチマン号」だろう。何世紀にもわたって、フライング・ダッチマン号はオランダで非常に有名な民間伝承として語り継がれてきた。
伝説によると、呪われた船長は永遠にアフリカ最南端の喜望峰を回り続ける運命にあるという。嵐の中、喜望峰を回り込むのに苦労していた船長は、無事に岬を回れたら何でも捧げると神に誓った。
そして、船長は自分の魂と引き換えに喜望峰を回ることができた。永遠に呪われた船長と彼の不運な船は海の煉獄を漂うことになったのだ。
19世紀初頭、喜望峰沖で嵐に遭遇したオランダの船員たちが、突然目の前にフライング・ダッチマン号が現れたと報告したのが、最初の目撃情報である。その後、1800年代を通じて、他の多くのオランダ船が、この謎の船を目撃したと主張している。
目撃者はオランダ人船員だけではなかった。ドイツの船員たちも、アフリカ沖でこの幽霊船を見たという報告をしている。
1835年、オランダ船の航海日誌には、激しい嵐の最中に、突然フライング・ダッチマン号が目の前に現れ、すべての帆を広げて「こちらに向かってきた」と記されている。また、1881年の別の航海日誌には、フライング・ダッチマン号が不気味な赤い光を放ちながら通過していったという記述がある。その後数十年間において、2隻の船がこの海域で不可解な赤い光を点滅させる正体不明の船を目撃したと報告している。