4. レディ・ロビボンド号:花嫁を乗せた船の悲劇、50年後に目撃された幽霊船

謎多き「幽霊船」事件10選!歴史に刻まれた海のミステリー!忽然と姿を消した乗組員、無傷の船体、手つかずの食事…
(画像=By Ivan Aivazovsky – [1], Public Domain, Link,『TOCANA』より 引用)

 1748年2月、バレンタインデーの直前、レディ・ロビボンド号はイギリス沖を航海していた。船長は結婚式のために故郷へ帰る途中だったが、航海の途中で婚約者が親友と恋に落ちていることを知ってしまう。裏切りに激怒した船長は、船をグッドウィン・サンズ近くの砂州に激突させ、船もろとも自沈した。乗員全員が死亡する悲劇的な事故であった。

 その後300年の間、レディ・ロビボンド号の目撃情報が相次いでいる。過去3世紀にわたり、グッドウィン・サンズ付近を航行する船長たちは、突然目の前に幽霊船が現れ、衝突しそうになったと証言している。また、沖合で座礁した船を見たという報告もあるが、現場に駆けつけても、残骸や生存者は発見されていない。

 最も有名な目撃情報は、レディ・ロビボンド号の悲劇から50年以上経った後に起こった。ある日、ケント州の海岸沿いに住む人々が、3本マストの船がグッドウィン・サンズに向かって全速力で航行しているのを目撃した。人々は船が座礁するのは時間の問題だと考え救助隊を派遣した。しかし、救助隊がグッドウィン・サンズに到着した時には、そこには何もなかったのだ。