また、名目のドル換算値では、為替レート換算も購買力平価換算もよく一致していますが、購買力平価換算値で若干の差異があるようです。

購買力平価の計算結果で、OECDと差がある事が考えられそうです。

実質のドル換算値では、IMFは購買力平価換算値しかありませんが、上述の購買力平価の差異に加え、購買力平価の換算年(2015年と2017年)の違いも影響していそうです。

いずれにしても、IMFのデータはOECDのデータと良く合致していて、国際比較をする際にも特に今までご紹介したデータと違和感なく活用できる見通しが得られたと思います。

今回は少々マニアックな内容でしたが、異なる国際機関が公表しているデータでも、よく一致している事が確認でき私としては大変意義のある比較となりました。

次回以降はこの数値を用いて、OECD以外の国々とも国際比較をしていきたいと思います。

皆さんはどのように考えますか?

編集部より:この記事は株式会社小川製作所 小川製作所ブログ 2024年10月11日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は「小川製作所ブログ:日本の経済統計と転換点」をご覧ください。