図2が日本の1人あたりGDP 名目値について、OECDとIMFのデータによるドル換算値です。

OECDによる購買力平価換算値が緑、IMFによる購買力平価換算値が青です。

OECDによる為替レート換算値が橙、IMFによる為替レート換算値が赤です。

為替レート換算値は両方ともぴったりと一致して推移しています。

1995年にピークの44,210ドルとなり、その後はアップダウンしながら横ばい傾向で、2022年、2023年は円安を受けた大きく減少していますね。

2023年は自国通貨だと上昇していますが、円安がさらに進んだ事で為替レート換算値だとやや減少しています。

購買力平価換算値は右肩上がりで上昇しています。

OECDとIMFのデータはほぼ一致しますが、2021年以降でやや乖離があるようです。

購買力平価の差異があるのかもしれませんね。

2023年での数値はIMFで52,215ドル、OECDで50,273ドルとなり差は4%弱です。

購買力平価換算値は、物価をアメリカ並みに揃えたとした場合の数量的な水準を比較する数値となります。 名目の購買力平価換算値は、アメリカの名目値に対する「空間的な実質値」を推計したものとなります。

念のため、それぞれの数値の表記をご紹介しておきます。

OECDのデータ 名目・為替レート換算値 Current prices, exchange rate converted 名目・購買力平価換算値 Current prices, PPP converted

IMFのデータ 名目・為替レート換算値 Current prices, derived by converting GDP in national currency to U.S. dollars 名目・購買力平価換算値 Current prices, derived by dividing GDP in PPP dollars