ドン・キホーテとの共通点

 TSUTAYAの今後の成長戦略を考える際、総合ディスカウントストアのドン・キホーテが参考になるのではないかと坂口氏はいう。

「いろいろなカテゴリの商品が無秩序に並ぶ店舗の代表格がドン・キホーテですが、ドン・キホーテの成長の大きな要因となっているのが、食品スーパーの導入とチェーンストアの否定による来店頻度の向上です。チェーンストアはどの店でも同じ商品が揃っているというのが常識ですが、ドン・キホーテは店舗ごとに品揃えが異なるため、消費者に旅行先でも『ちょっとドン・キホーテに寄ってみようか』と足を向けさせることに成功しています。TSUTAYAも全国の店舗ごとに違ったイベントや商品を展開することで、チェーン全体で成長を続けることができるかもしれません」

 CCCはかつて当サイトのインタビューで、次のように語っていた。

「創業以来『カルチュア・インフラをつくっていくカンパニー』をミッションに掲げ、時代の変化に合わせてライフスタイルを提案してきました。現在はコロナ禍という未曾有の事態に見舞われていますが、時代の変化に合わせてお客様のニーズを先読みした新しいライフスタイルをご提案し、より顧客価値の高い店舗づくりを続けて参ります」

 店舗の変貌は必然といえるだろう。

(文=Business Journal編集部、協力=坂口孝則/未来調達研究所取締役)

提供元・Business Journal

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