PR・宣伝補助事業で売上をあげている
SHIBUYA TSUTAYAはどのように売上・利益をあげているのか。そのビジネスモデルについて、経営コンサルタントで未来調達研究所取締役の坂口孝則氏はいう。
「DVD・書籍のレンタル事業や書籍販売事業が厳しくなり、それらに代わり、多くの人を集客できるイベントスペースを運営することで、販売促進やキャンペーンを展開したい企業をターゲットとするPR・宣伝補助事業で売上をあげているのだと考えられます。私も何度か足を運びましたが、2階のスタバのスクランブル交差点に面する窓際では多くの外国人観光客たちがカメラ撮影を行っており、店内はほぼ満席状態で、1階ではいつも違うイベントが開催されて多くのお客で賑わっています。次々と新しいイベントを入れ替わりで開催することで、人々に『頻繁にSHIBUYA TSUTAYAに行かなければならない』と思わせて来店を誘うことができますし、人気のタレントやキャラクターのイベントであれば“推し”のファンが多く来店します。もちろんカフェの利用や物販による売上は一定程度あるでしょうが、そのように常に多くの集客をできるということ自体が、イベントスペース運営ビジネスにとっては高い価値になってくるでしょう。
加えて、以前からCCCはTポイント事業などを通じて消費者行動データ活用に関するデータマネジメントビジネスを手掛けていますが、SHIBUYA TSUTAYAの運営で集めたさまざまな最新データを活かすこともできるでしょう」