なんかこの、

「現場レベルに入り込んでトコトン向き合い、圧倒的な使いやすさを実現する」 ↓ 「勝手に広まるし解約もされない流れが始まる」

…というのは、調達した資金を広告で溶かしてそのうち泣かず飛ばずになるベンチャーとは大きく違う本当の「希望」を感じますし、それにグローバルで有名なVCが目をつけて巨額投資をする流れが起きているのも「新しい」なと思いました。

このダイニーCEO氏は「陰キャ」とはとても言えませんが、「ちゃんと理想を持って作り込むことが大事」という意味では、以下の記事で書いた話にも通じるところがありますね。

また、こうやって「現場にものすごく近いところから作られたIT」という話では神奈川県秦野市にある大正7年創業の老舗旅館「元湯陣屋」の話を思い出します。

2009年に当時32歳で女将に就任した宮崎知子さんが、旦那さんがソフトウェアエンジニアだったこともあって自家製で「温泉旅館業に特化したシステム」を作り、さらにそれを「陣屋コネクト」という名前で全国の数百以上の同じような旅館で使ってもらう形に展開しているんですね。

これはもう本当に「温泉旅館」に徹底して特化したシステムで、顧客ごとの浴衣のサイズを管理するとか、無料ドリンクのサーバーをカメラで捉えてAIが監視していて足りなくなれば補充するようなアラートがでるといった仕組みまで揃っているそうです。