現場に責任感がありすぎて、ありとあらゆる例外処理を全部パッケージソフトに載せようとして過剰にカスタマイズするから日本企業は駄目なんだ・・・って褒めてるのかけなしてるのかわからない感じですけどとにかくそういう理由でITの導入が進まずにいた。

でもこうやって「無理やりパッケージに合わせる」と、日本企業側の本来的な能力が出せなくなってしまって、「それで会社を潰しかかった」と言ってた経営者が僕の昔のクライアントにいたりしました。

だから、「インテリが作った普遍性に現場の人が無理やり合わさせられる」型のITシステムに対して日本企業がうまくノレなかったのは、それはそれで「今後の価値につながる側面がある」と考えるべきじゃないかと思うんですね。

というのは、そうやって「過去30年のトップダウン型ITシステム」を無理やりゴリ押しで社会の末端まで入れ込んでしまった国の経済では、「ある種のMBA的人材やテック技術者」だけが神様のように活躍しつつ、そうじゃない現場レベルの人の「自己効力感」は破壊されて社会の不安定化の原因になってしまってる面があるからですね。

一方で、今日本で生まれつつある「インテリの人が現場に尽くす」カルチャーのITシステムは、「現場で自然発生的に生まれている人の縁」を破壊せずに浸透するので、

「社会の末端の安定性とトータルで見た経済の効率性の両立」

…に繋がっていくのではないかと思います。

  1. 『ダイニー』はガチで社員が実際に飲食店に働きにいって一緒に作っているらしい

    この資料によると、ダイニーは「実際に社員が飲食店の現場に潜入して働いて、そして使い勝手を改善する取り組み」を徹底してやってるらしい。

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    結果としてチャーンレート(解約率)はむちゃくちゃ低い。一回使ったら手放せなくなる、宣伝しなくてもお店で使った客の立場の人がどんどん問い合わせしてくる状態になってるとか。

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