「とにかく現場の事務員さんが使いやすいと感じてくれるサービスにしなきゃ」と必死にやった…みたいな話があって、なかなか格好良かったです。

結果としてそれで今までITシステムとまじで縁がなかったような規模の会社まで急激に導入が進んでいる。

ある意味で、「インボイス」制度が始まった事の数少ない「良い面」はここにあったと言えるかもですね。

こういうSaaSは今いっぱいあって、ただ乱立するだけだとその先がないので、それをまとめて行くような試みの先に何か新しい変化が生まれるのではないかと感じているところがあります。

2. インテリの人が「現場に尽くす」のが日本カルチャーの反撃点

プッチンプリン出荷停止の原因になったSAPみたいなシステムは、「経営者にとってはいいが現場は使いづらい」構造になっていて、もちろんグローバル大企業にはそういうものが必要だけど、普通の日本企業には明らかにトゥーマッチだった例が多かったですよね。

そこでただ「日本企業はDXに対する理解がなくてほんとイヤだよねえ」って言ってるだけじゃなくて、むしろ「現場側の社員が使いやすい発想のアプリ」をインテリが必死に作る流れが日本では最近生まれていてそこにはすごい希望を感じてたんですよね。「日本らしさ」が詰まってるなと。

まず、今はSAP導入コンサルみたいな人ですら、「SAPが向いてる企業と向いてない企業があるし、どこも無理していれなきゃいけないわけじゃないですよね」という感じの話をする時代になってるじゃないですか。

色々な場合分けを行って、自社開発するべきか、もっと小さい単機能なものを使うべきか・・・とか色々な選択肢が用意されて、それぞれについて「かゆいところに手が届く」ような商品展開が用意されるようになってきた。

で、過去の「SAP」型の中央集権的なITシステムに対して日本企業がやたら対応が遅れがちだったのは、「日本は現場が強すぎる」からだってよく言われてたじゃないですか。