がん細胞ではこのDNA変異が細胞分裂に関する遺伝子やマイクロRNAの遺伝子に起きており、細胞分裂が止まらなくなってしまうことがあります。
その結果、がん細胞はとめどなく増殖と転移を続け、生命活動を圧迫し、最終的には死に至ります。
このようにマイクロRNAは病気とも深く関連しており、マイクロRNAを人工的に合成して患者の体に注入する薬として利用する試みも進められています。
そんな重要なマイクロRNAを発見した業績にはノーベル賞こそが相応しいと言えるでしょう。
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参考文献
for the discovery of microRNA and its role in post-transcriptional gene regulation
https://www.nobelprize.org/prizes/medicine/2024/press-release/
ライター
川勝康弘: ナゾロジー副編集長。 大学で研究生活を送ること10年と少し。 小説家としての活動履歴あり。 専門は生物学ですが、量子力学・社会学・医学・薬学なども担当します。 日々の記事作成は可能な限り、一次資料たる論文を元にするよう心がけています。 夢は最新科学をまとめて小学生用に本にすること。
編集者
ナゾロジー 編集部