チャート:失業者の割合、失職者が引き続きトップに
(出所:Street Insights)
チャート:失職者は2021年11月以来の高水準だった前月から減少も高止まり
(出所:Street Insights)
チャート:労働人口に占める完全解雇者の比率は1%台を維持、引き続き2019年平均を上回る
(出所:Street Insights)
チャート:レイオフは前月比で小幅に増加
(出所:Street Insights)
解雇者数の増加などが失業者数を押し上げるなか、サーム・ルール(失業率の直近3ヵ月移動平均と過去1年間での最低水準の差が0.5pt以上なら、1年以内に景気後退入りするとの説)を確認すると、9月は失業率が4.1%へ低下したため、0.5ポイントへ低下。前月の0.57ポイントから低下しつつ、景気後退入りのサインとなる0.5%を維持した。なお、7月FOMC後の会見で、パウエルFRB議長は作家マーク・トウェイン氏も名言を引用し「歴史は繰り返さない、韻を踏む… 統計的な規則性というのは、経済的なルールではない」とサーム・ルールを重視していない姿勢を強調していた。
チャート:サーム・ルール(直近3カ月の移動平均と過去1年間の最低水準の差)、0.5ポイントの節目へ戻す
(出所:Street Insights)
労働参加率は前述したように、3カ月連続で62.7%。20年2月(63.4%)以来の高水準を回復した2023年11月の62.8%に近づいた。
就業率は60.2%へ上昇、2022年11月以来の低水準だった前月の60.0%から改善した。とはいえ、2020年2月(61.1%)以下が続く。
チャート:労働参加率は3カ月連続で横ばい、就業率は改善
(出所:Street Insights)
経済的要因でパートタイム労働を余儀なくされている者などを含む不完全雇用率は、2021年10月以来の高水準だった前月の7.9%から7.7%へ低下した。ただし、家計調査でパートタイムが再び増加するなか、予防的利下げを行った2019年平均の7.2%を上回ったままだ。