チャート:NFPの伸びと失業率、2カ月連続で改善
(出所:Street Insights)
チャート:民間サービスの雇用、6カ月ぶりの強い伸び
(出所:Street Insights)
7月分の5.5万人の上方修正(8.9万人増→14.4万人増)と合わせ、過去2ヵ月分では合計で7.2万人の上方修正となった。前月の8.6万人の下方修正に反し、引き上げられた格好だ。これで、2023年以降では、20回のうち5回目の上方修正を迎えた。逆に言えば、15回の下方修正となる。なお、8月21日にNFPは年次基準改定を受け、2024年3月までの1年間で81.8万人の下方修正となった。
チャート:NFPと修正幅(グレー枠は2023年以降の修正幅)
(出所:Street Insights)
サービス部門のセクター別動向は11業種中で10業種で増加し、速報値ベースでの前月の8業種を上回った。今回最も雇用が増加した業種は12カ月連続で教育・健康、次いで娯楽・宿泊、そして政府が並んだ。一方で、ホリデー商戦を控えながら小売は急増せず。むしろ、輸送・倉庫は減少に転じた。家計が裁量的支出を削減している可能性を示唆した。
(サービスの主な内訳)
(出所:Street Insights)
財生産業は前月比2.1万人増と、5カ月連続で増加。業種別をみると、建設が増加トレンドを維持したほか、鉱業・伐採が3カ月連続で増加した。ただし製造業は2カ月連続で減少、過去4カ月間で3回目のマイナスとなる。
(出所:Street Insights)
チャート:業種別、雇用の増減
(出所:Street Insights)
チャート:20年2月との比較、民間サービス部門は前月の4.9%増→5.0%増と30ヵ月連続でプラス圏をたどると共に上げ幅を広げた。政府を含めたサービス部門の11業種中、当時の水準を超えた業種は10業種。輸送・倉庫、専門サービス、情報、金融、公益、卸売、教育・健康、小売、政府、娯楽・宿泊となる。その他サービスのみ、マイナスをたどった。