「くう。それでも私にも意地はある。パイロットとしての私は最強だ。赤い彗星は伊達じゃない」
「だからだよ、シャア。お前の最大の失敗はそこだ。お前は誰よりも目立って、誰よりも強い。いつでも最適解は自分が持っていると信じている。ゆえに部下を信じて任せることができず、後継者を育成することを怠った。自己陶酔し、自己顕示をすることで人は付いてきたが、結局それを幸せにしてあげることができない人間だ」
「……うう、アムロ! それでもララアは私の!」
「大佐……残念ですがその通り、リーダーとしては失格です。こういうリーダーに憧れてついていってはいけない、そんな人間です」
「ララア!」
よいリーダーは人を育てる優れたリーダーとはどんな人間かというと、組織に規律を保ち、ルールで公明正大に組織運営をし、嫉妬や怨恨で足を引っ張り合うような環境をつくらないことです。
世渡り上手の人気者はよいですが、トップになってもそれだけでは組織を率いることはできません。よいリーダーは人を育てられます。人を育てられることができてはじめてよいリーダーと言えるでしょう。
当社は、再現性の高い人材育成のメソッドを伝えることで支持を集め、現在は4,000社以上の企業が識学を取り入れています。
リーダーとしての基礎を学ぶことで、シャアのような自己陶酔型のリーダーとして、巻き込んだ人を不幸にしていくようなことがないようにしたいものです。
■
羽石 晋(Susumu Haneishi) 埼玉大学教育学部を卒業後、人材サービス企業のランスタッド株式会社に入社。支店長職を経て、関西中部エリア、中四国エリアのエリアマネージャー、再就職支援部部長を歴任し、識学に入社。