東京と台湾にオフィスを構えるユビタスは、世界最高のGPU仮想化技術とクラウドストリーミングプラットフォームを運用する企業だ。同社ではゲーム会社が制作プロセスにAIを活用するためのサポートを中心に、AIソリューションの提供を行っている。

今回の展示では、AI VTuber「Ubi-Chan(ユビちゃん)」の没入型VR体験と、NPC(プレイヤーが操作しないキャラクター)にAIを実装した対話型アドベンチャーゲーム「晴天咖啡館(サニーカフェ)」が紹介されていた。

Ubi-Chanは、台湾初のAI駆動型バーチャルインフルエンサーで、LLM(大規模言語モデル)とRAG(検索拡張生成)を活用し、企業や自治体の受付業務、イベントのモデレーターや案内役など、動的な表情や会話を交えたインタラクティブなコンテンツの提供が可能になっている。

なかでも、筆者が特に関心を持ったのはUbi-ChanがYouTubeチャンネルを持っていることだった。人間ではなくAIだからこそ、24時間365日ノンストップでYouTubeのライブ配信が可能になり、そこに新たな体験を見出せる可能性があると感じた。

「YouTubeでは、人間が大まかな企画の方向性をプロンプトで入力するだけで、Ubi-Chanが配信を行ってくれます。24時間365日ニュースを伝える“AIキャスター”としての応用も可能で、今後のユースケース拡大が期待されています」(ユビタス プロジェクトディレクター 翁 振原氏)

日本市場に商機、“ビデオゲーム制作の民主化”を目指して

スペインのスタートアップであるHechicerIAは、ビデオ制作やビデオゲーム、VRにおけるコスト削減の最大化を図るために、テキストを3Dビデオに数秒で自動変換するAIツール「Current Anima」を提供している。

同志社CEOのAlvaro Saez氏によると、「ビデオゲームという観点において、日本の市場は世界最大かつ最も重要な市場のひとつだと考えている」という。