9月26日から29日までの4日間、千葉・幕張メッセで開催された「東京ゲームショウ2024(TGS2024)」。今年は「ゲームで世界に先駆けろ。」をテーマに、世界44の国と地域から985の企業と団体が出展する史上最大規模での開催となった。

会期前半の26日・27日はゲーム業界関係者やインフルエンサー、メディアなどが来場するビジネスデイ、後半の28日・29日が一般公開日となっており、4日間の総来場者数は27万人を超えるなど、大盛況のうちに幕を閉じた。

今回は2日目のビジネスデイに参加し、国内外の企業出展ブースへ訪問。ゲーム業界を先導する最新テクノロジーの動向や、AI技術のビジネス活用について取材を行った。

会場に入ると、すでに多くの来場者が企業ブースを回る姿が見られた。TGS最大の見どころと言えば、ゲーム試遊の機会や新作タイトルの発表がなされることである。この日はビジネスデイにもかかわらず、各ブースにはゲームを試遊しようと参加者が列をなしていた。

ゲーム開発のQA工程をAIで自動化

多数のゲームタイトルが並ぶなか、会場の一角には、ゲーム・エンターテインメント業界向けのBtoBソリューションを展示する「ビジネスソリューションコーナー」や、AIを活用したテクノロジーを紹介する「AIテクノロジーパビリオン」も設置。同コーナーの出展企業にブースで直接話を聴いた。

AIQVE ONEが提供するのは、ゲーム開発のQA(品質保証)工程をAIで自動化する次世代ゲームテスティングソリューション「Playable!」。バグのチェックや仕様書通りの動作確認に要する多くの時間をAIに代替させることで業務効率化が実現できるツールで、リアルタイム性の高いFPS(一人称視点のシューティングゲーム)やアクションゲームよりも、リアルタイム操作を要しないゲームに対応したものであるという。

AIQVE ONE執行役員 QA本部 本部長の佐藤 了一氏は、「QAエンジニアやクリエイターの業務工数を削減させることで、新たな挑戦機会を増やしたい」と述べた。

向き合わなければならない著作権の問題