テキストや画像、動画、音楽、ファッションなどAIを活用したコンテンツ制作やAIサービスを提供するMetAI代表のLOZANO DEBITTO氏は、「AI技術を駆使することで、クリエイターの作業時間を従来比の50〜80%削減できる」としつつ、「著作権の問題についてはしっかりと向き合う必要がある」と語った。

「今後、主流になっていくと考えられるのは『自社で蓄積してきたコンテンツをAIに学習させる』ことです。AIのオープンソースモデルではどうしても著作権侵害のリスクがありますが、自社のゲームで培ってきた制作ノウハウやクリエイションをAIで学習させれば、その問題をクリアすることができるでしょう」(LOZANO氏)

さまざまなエンタメ領域で展開されるAI音声合成技術

AIテクノロジーパビリオンでは、AI音声合成技術をさまざまな分野に展開しているテクノスピーチも出展。最新のAI技術で人間の歌い方・喋り方をリアルに再現する音声創作ソフトウェア「VoiSona」を提供するほか、カラオケ「JOYSOUND」の歌唱補助機能であるボーカルアシストにはテクノスピーチの歌声合成技術が使われている。

同社はいまアーティストや俳優・声優との協業も進めているそうで、男性アイドルグループ・嵐と企業13社による夢を応援するプロジェクト「HELLO NEW DREAM. PROJECT」では、嵐のデビュー曲『A・RA・SHI』に合わせて自分オリジナルのメッセージソングを制作できるコンテンツに、テクノスピーチの歌声合成技術が採用されたという。

「10月にKONAMIから発売予定の『プロ野球スピリッツ2024-2025』では、実況解説者の収録音声と音声合成AIをハイブリッドさせることで、選手やチームの紹介といった通常の実況から、リアルタイムに変化する戦況までを滑らかに読み上げ、臨場感あふれるシーンを解説するところに注目いただければと思います」(テクノスピーチ 研究開発部 エンジニア 石井 祐多氏)

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