■自己催眠で“麻酔なし手術”を実施
20世紀初頭には催眠術は多くの一般市民にまで浸透し、中には自己催眠を実践する人々まで現れたほど。さらに、自己催眠によって1時間に及ぶ手術を乗り切った強者も……。1902年、悲惨な事故に巻き込まれた英国人男性A.J.クラークは、片手の甲に深い傷を負った状態で病院に搬送された。手術前、クロロホルム麻酔を使おうとした医師をクラークは制止。そして自己催眠状態に入った彼は、施術中に一切目を覚ますことなく手術は無事終了。目を覚ましたクラークに異常は見当たらなかったという。