高市陣営以外にも、封書を党員に送る手配を進めていたものの、選管の上記方針が出たので発送を取りやめた陣営が複数あるとのことだ(山本一郎氏【笑ってはいけない自由民主党総裁選、高市陣営が党員向けリーフレット配った件で空中戦が発生】)。
少なくとも、各候補者が、党員・党友に自らの政策の周知を図る上での公平性に重大な疑問が生じたことは否定できない。選挙序盤で高市氏の優勢が伝えられると、他の総裁選候補者の陣営から批判が相次いだのも当然と言えよう。
高市氏支持者のネット上の主張そのような高市氏の総裁選ルール違反が問題とされたことを受け、高市氏を支持する人達がSNS上で、「他の候補も総裁選のリーフレットを送っている」として、党員に送付されたリーフレットの現物の写真をアップするなどし、高市氏も、党選管から問題視された自身のリーフレット郵送に関し「1人だけ郵送したわけではない」と発言し、「他陣営も同様のことをやっている」と主張した。
しかし、アップされたリーフレットやその送付文書等を見ると、これらは、候補者本人や陣営ではなく、支持する地方議員個人や支援者等が行ったもののようだ。そうであれば、候補者や陣営がルール違反に問われる問題ではない。高市氏自身の判断で、30万部超のリーフレットを郵送した問題とは全く違う。
高市氏のリーフレット大量郵送問題は、郵送の判断を行った時点で、他の候補者との「公平性」に疑問が生じることは十分に認識可能だったはずだ。それを敢えて行い、実際に、党員・党員の支持を得ることについての公平性の問題が生じることになった。仮に、高市氏が総裁選に当選した場合、この問題は、総裁の地位の正当性に重大な疑念を生じることになろう。
高市氏側の反論における「石破氏側の問題」の中身総裁選の決戦投票で高市氏との対戦相手になる可能性があると言われているのが石破茂氏だが、最近、高市氏を熱烈に支持する人達によって「大阪での中華料理店での支援者の会」のことが大きく取り上げられている。