山道走っていると、日陰から出たり入ったり、太陽の光を真正面から受けたり、……結構目まぐるしく視界の明るさが変わるものだ。僕はあまりこの手の明暗の差が得意な方ではないのだが、「RIDINGEYEWEAR」で走ると、いつもは気になる山道の明暗の差が気にならないことに気がついた。

オリジナルレンズ『+Zero/ContrastLENZ』。レンズ面の反射に色がついていることで、さまざまなコーティングが使われていることがわかる。
オリジナルレンズ『+Zero/ContrastLENZ』。レンズ面の反射に色がついていることで、さまざまなコーティングが使われていることがわかる。

専用に開発したオリジナルレンズの性能なのか? それとも偏光コーティングなのか?、はたまたフレーム形状まで含めた全ての相乗効果か? 詳細はわからないのだが、とにかく「RIDINGEYEWEAR」で走っていると、丸1日バイクを集中して走らせるような場合にも目が疲れにくく感じることだけは確かだ。目が疲れないから明暗の差も気にならないといったところか? バイクで走っていて“目が疲れない”これほどの利点が他にどこにあるだろうか……。

また「RIDINGEYEWEAR」 にはさまざまなコーティングオプションがあり「曇り止め加工」もそのひとつ。“通常のメガネの3倍曇りにくい”とのことで、今回はオフロードコースでの走行もテストしてみた。僕は走行中にかなり汗をかくこともあってメガネの曇りに悩み、特に発汗による曇りが特にひどくてほぼ前が見えなくなるエンデューロ系の走行をする場合は泥、砂のリスクを承知でコンタクトをチョイスしている。……のだが「RIDINGEYEWEAR」 はそんなハードなオフロード走行を行なってもクリアで快適な視界を保ってくれたのだ。それこそ調子に乗ってシングルトラックでの“イゴイゴ”、“押し”も試してみたのだが、見事メガネが曇らず視界はクリア。

普段しているメガネだと、少々速度を出せば曇りが散る場合もあるが、湿度の高い雨天や押しが入ると途端にメガネが曇ってしまってゴーグルを外したくなる。今回は晴天で条件こそ良かったものの、「RIDINGEYEWEAR」 をしていると“転倒”、“スタック後の押し”、“路肩で呼吸を整える際”にもメガネの曇りが気にならず、ゴーグルを外したくなるような場面がなかったことに驚く。少々エンデューロをかじったことのあるメガネライダーなら、このアドバンテージの凄さをわかってくれるハズだ。

オフロード走行テストで使用したのはアライヘルメットの「V-CROSS 4」と広目の視界を持つarieteのゴーグル「8K」で、場所は成田モトクロスパーク。僕の場合、「Ride」なら普通に使用できずれなどの違和感もなかった。
オフロード走行テストで使用したのはアライヘルメットの「V-CROSS 4」と曇りに強く広目の視界を持つarieteのゴーグル「8K」で、場所は成田モトクロスパークのエンデューロセクションで走行時間は休憩含め5時間ほど。「Ride」はレンズ面が瞳に近いためか、視界の広いゴーグル「8K」の組み合わせなら、僕の場合普通に装着可能で、ずれなどの違和感もなかった。

その⑤ 遠くが見える -検眼技術が高い-