Rantala:ダウンロード数やユーザーアクティビティにおいて比較すると、Hill Climb Racing のほうがHill Climb Racing2よりも人気があるといえるかもしれません。一方で興味深いことに、収入性ではHill Climb Racing2のほうが多いんです。主要市場向けにゲームのプロモーションを積極的に行っていたり、マルチプレイの対戦型になっているため、プレイヤーが課金しやすい環境にあります。これに対して、Hill Climb Racingは広告収入が主で、プレイヤーの思い入れがあるため、ゲーム機能の変更は考えていません。
ちなみにGoogle Playでは、10億ダウンロードを達成したゲームタイトルは6つしかなく、Hill Climb Racingはそのうちの1つなんですよ。信じられないかもしれませんが、Hill Climb Racingは5人チーム、Hill Climb Racing2は19人チームの少人数で開発されています。
筆者の家族も随分前から Hill Climb Racing シリーズをプレイしている。年齢を問わず、誰でもすぐに始められるところが魅力の一つだ。少々とぼけた感じの普通のおじさんが主人公というキャラクターも面白い。物理を駆使した車の動きで、予想に反して車が回転したり、クラッシュしたりと、意外な展開についはまってしまうのだ。世界でもトップクラスのユーザ数をもつというこのゲームが、たったの24名で開発されているとは驚いてしまう。
――今年、新製品を発表されましたね。
Rantala:今年5月に、新アプリゲーム『LEGO Hill Climb Adventures』をリリースしました。
これはThe Lego Groupとフィンガーソフト社のクロスコラボレーションなんです。今年の冬頃には、LEGO Hill Climb Adventuresのモバイルゲームを日本でリリースする予定ですので、どうぞお楽しみに。